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アメリカの良心 アレン・ネルソンさんが亡くなりました

 09.4.10                   
 昨日、米海兵隊のことを書きましたが、その海兵隊に所属してベトナム戦争に従軍、帰還後はPTSD(心的外傷後ストレス障害)で苦しみながら、各地で反戦講演を精力的に続けてこられたアレン・ネルソンさんが、先月26日ニューヨーク市内の病院で亡くなりました。病名は多発性骨髄腫、61歳でした。
 昨年2月、池田市民文化会館で開かれた平和講演会(主催;九条・さつきの風)でネルソンさんのお話を伺いました。ベトナム戦争での体験談は身の毛もよだつような残酷な話だったのですが、講演会後の懇親会でのネルソンさんはとっても気さくな方。私が「ベトナム戦争ではまず共産主義者は人間ではないと教えられた」というネルソンさんの話を受けて、「I am a communist, but I am a Human Being.(私は共産主義者ですが、人間です)」とたどたどしい英語で自己紹介すると、幸いにも通じたようで大きな体をゆすりながら、手を叩いて笑っておられたのが印象に残っています。
 アメリカ軍の実態と戦争の非人間性を暴き続けたネルソンさんの行動に対しては、アメリカ政府から様々な妨害があったと聞きます。それをはねのけて反戦・平和の意思を貫き通した生涯に、私はアメリカの良心を見た思いです。ご冥福をお祈りします(2008.2.5、2.10付ブログ参照)。

by takeshi_yamagen | 2009-04-10 01:34 | 墓碑銘 ー送ることばー  

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