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独裁NO! 福祉・教育充実の国つくり ―ニカラグアの歴史に学ぶ― 

 11.11.13
 一般紙ではあまり大きく取り上げられませんでしたが、6日投票の中米ニカラグアの大統領選挙でサンディニスタ民族解放戦線のオルテガ大統領が再選されました。
 1960年代からニカラグアの解放を目指して戦ってきた同戦線は1979年にアメリカ追随のソモサ独裁政権を倒し、政権を奪取(ニカラグア革命)、オルテガ国家再建会議議長が大統領に就任します(1985年)。サンディニスタ政権は国内の民生の安定・民主化を促進しましたが、アメリカの干渉もあって、1990年に一旦下野を余儀なくされました。
 しかし、親米右派政権のもとで民営化などの新自由主義政策が強行された結果、1990年代ニカラグアの国民生活は極度に悪化。そんな中、2006年の大統領選で返り咲いたオルテガ大統領はこうした新自由主義政策からの転換を掲げ、識字率の向上、無料の教育・医療制度、自営業者への小口融資制度など貧困層向けの支援策を次々と実現、そして今回再選されたというわけです。
 まさにニカラグアの30年余の歴史は、紆余曲折はありつつも独裁を排し、福祉・教育を充実する国つくりを進めてきた歴史であったと言えます。
 ところで、アメリカの支配を脱し新たな国つくりを進めるニカラグアは、若き日の私にとってとても気になる存在でした。サンディニスタ民族解放戦線の青年を招いた連帯集会に出かけたことが昨日のことのように思い起こされます。
 ♪進め われらはサンディニスタ かざせ革命の旗 開け歴史のとびらを 起こせ解放の風を…(サンディニスタ賛歌)、仲間とよくくちずさんだなぁ。

 

by takeshi_yamagen | 2011-11-13 05:33 | 建声元語 ―よもやま話―  

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