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小中一貫校で不登校は減らない ―「小中一貫教育に関するQ&A」を斬る!①―

 11.12.13
 市教委は先日発行した「小中一貫教育に関するQ&A」で一体型の小中一貫校のメリットとして「中一ギャップの改善やいじめ・不登校・問題行動の減少…」(5ページ)をあげていますが、実は東京都で以下のような興味深い事実が明らかになっています。

 東京23区における小中学校不登校率(対1,000人比)の変化
 <小学校>
     98-01年 06-09年 変化率
足立区   3.49   2.58  74.0(13位)
品川区   3.31  3.49  105.9(20位)
23区平均 4.31  3.11  72.1   

<中学校>
     99-02年 06-09年 変化率
品川区  27.47  28.75  104.7(15位)
足立区  25.34  29.47   116.3(20位)
23区平均33.37  31.46  94.3    

 つまり、2006年から小中一貫を全校で導入している唯一の区である品川区と、同じく06年に最初の施設一体型小中一貫校を開校した足立区で高い数値を示しているのです。このこと一つを見ても施設一体型の小中一貫校で不登校が減るとは決していえないのです。

by takeshi_yamagen | 2011-12-13 01:26 | 守ろう!みんなの小学校  

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