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四十七所四十七酔

 13.6.10
 昨日(9日)の阿川佐和子さんの対談番組「サワコの朝」のゲストは作家の五木寛之さんでした。
 興味深かったのは五木さんが日本国内の千ヶ所を訪問し、そこで宿をとる「千所千泊」を旅の目標にしておられるのだが、最近は忙しくて泊ることができずせめてその土地でおしっこをしてくる「千所一滴」を目指していると述べられたこと。「一滴」が氏のベストセラー「大河の一滴」に由来することは言うまでもありません。
 私の場合、五木さんのいう千所は時間的にも財政的にも無理ですが、放浪癖のおもむくままに40年旅を重ねるうちに、日本47都道府県を訪ね各々の県庁所在地で一献傾ける「四十七所四十七酔」を目標にするようになってきました。四十七所の方は一昨年息子と訪ねた青森が45番目、未踏県は残すところ秋田・栃木両県だけになりましたが、四十七酔の方はまだ28に留まっています。
 数値目標はともかく旅先で地元の方の様々な話―その中にはとても活字にできない、もちろんここでも紹介できないすごい話もありました―をその地の特産を酒の肴にしながら伺うことを重ねるにつれ、日本は狭いようで広い、そして奥の深い本当におもしろい国だとつくづく思うようになった次第。
 まぁ、少なくとも卒業式で「君が代」を歌っているかどうか教師の口元をチェックするようなお方よりは、私なんざ酔っぱらい放浪者の方がよっぽど愛国心があると思うんですがねぇ!?

by takeshi_yamagen | 2013-06-10 08:14 | 日本たびたびまた旅日記  

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