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お母さんとお兄さんが見守る中旅立たれました

 15.10.1
 ご近所のSさんの娘さんが亡くなり今日お葬式に参列させていただきました(享年33歳)。
 娘さんは知的にも身体的にも重度の障害がおありで、Sさんは25年前にご主人を亡くされた後女手一つで彼女と一つ上の息子さんを育てあげてこられました。時々お邪魔した時、Sさんの後でちょこんと座って微笑んでおられた彼女の姿が思い起こされます。
 喪主として挨拶に立たれたお兄さんは「妹と城崎など温泉に行った時の楽しい思い出が…」と話された後絶句し、その場で立ったまま号泣されました。また出棺の際、泣き崩れながら花に包まれた娘さんの額を何度もさするSさんとそれをやさしく見守るお兄さんの姿が会場の新たな涙を誘っていました。
 聞けばお兄さんは就職して家を出た後も妹さんの世話するため頻繁に実家に帰ってきておられ、彼女もそれがよくわかっていてドアが開くと手を叩いて喜んでおられたとのこと。
 悲しいけれども、Sさん親子、兄妹の深い愛情が痛いほど伝わってくる、心洗われるようなお式でした。合掌。

by takeshi_yamagen | 2015-10-01 21:51 | 墓碑銘 ー送ることばー  

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