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運転中の原発初めて止める、「三権分立」ってこれだぁ! ―高浜原発運転停止決定に思う―

 16.3.11
 滋賀県の住民29人が関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働差し止めを求めた仮処分申請で、大津地裁(山本善彦裁判長)は9日、関西電力に対し同機の運転停止を命じる仮処分を決定、10日夜稼働中の同原発3号機は運転を停止しました。運転中の原発の運転停止を命じる仮処分決定は初めて。まさに画期的です。
 高浜はじめ若狭の原発と近畿の水ガメ琵琶湖は目と鼻の先、池田市の水源である猪名川の上流域はスッポリ80キロ圏内(アメリカで原発事故がおこればすぐ措置をとらねばならないとされている範囲)に入ることからもわかるように池田、いや京阪神全体の住民にとってもこの決定は他人事ではありません。
 さて、運転停止の理由は「福島第一原発が未だ収束せず事故原因も徹底究明されてないうちに『新基準に適合だ』と言われても、それはおかしいやないか」「事故がおこればその被害の及ぶ範囲は日本だけやない。他所様にも迷惑かける。そんな危なっかしいもの扱う時にまずコストや効率性出してくるのは筋違いや」といったところのようです。
 この決定の背景に日本の司法内部で「これまでの行政追随の判断でいいのか」という声が強まっていることを指摘する報道もありました。原発裁判については今まで「不当判決だ!」なんて思ったこともあったけど、今回ばかり「良心に基づいて判断してくれたんだ」と裁判所と心が通いあったようなさわやかな気分に今浸っています。

 追伸;学校では丸暗記しただけだったけど、立法・行政・司法の三権分立ってぇのは大した制度ですね。約300年前に言い出したモンテスキューって人はホントに偉い! 

by takeshi_yamagen | 2016-03-11 09:14  

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