山元たけしの あの日その時、そしてこれから

yamagenta.exblog.jp

日本共産党 前大阪・池田市会議員  山元たけしの日々の活動を綴ります

ブログトップ

常識が深く崩れる快感に浸っています ―内田樹「困難な成熟」を読んで―

c0133503_15552374.jpg

 18.2.2
 障害者殺害、ヘイトスピーチ等々、一昔前なら口に出すことすら憚られることが堂々と語られ実際行動に起こす人間も出てくるなど、日本社会は息苦しい空気が包まれています。必然的に「なぜ弱者を切り捨ててはならないのか」「民族差別が許されないのか」等々、一昔前まであまりに当たり前すぎて深く考えなかったことも対しても「理論武装」が求められる時代になったと思っていたところに出会ったのが内田樹先生の「困難な成熟」(2017年 夜間飛行 750円)です。
 例えば弱肉強食社会について。
  内田さんは「弱いものに強いものに喰われて当然であるというルールでやっていれば、集団構成員はどんどん減っていって、最後はゼロになる。もっともゼロになるはるか手前で、集団構成員が減りすぎて弱小集団になった段階で、別のもっと強い集団に『喰われて』しまうでしょう」と指摘。まるで身障者や生活困窮者、そして次に中産階級まで切り捨てようとしている安倍政治の行き着く先を暗示しているようですね(おー、こわ!)
 さらに内田先生は「だから、集団として生き延びることを目的とした場合には、『誰も見捨てない』ということと『どうやって集団としての生命力を高めるか』を考える」のが重要であると続けられます(脅かすだけでなく、先生はちゃんと希望を示してくれてはるのです)。
 責任とは、正義とは、労働とは、愛国とは、教育とは…、自身の常識が次々に崩されていく快感に私は今浸っています(そうそう、その「常識」なるものについても先生は深く考察してはります)。
 一読おすすめします。


[PR]
by takeshi_yamagen | 2018-02-02 15:59 | 積ん読・乱読・熟読日記