元史建歴2 最古の記憶
2007年 12月 13日
07.12.13
薄暗い木造校舎のような建物の中の下足箱が並ぶ一画、私の目の前に子ども-おそらく私よりかかなり年上の女の子-が立っている…、時々思い浮かぶ画像である。ただ、その周辺は芒洋としており、人物も木も背景も黒と白と灰色、しかも前後の行動の記憶が伴わない、全くの静画なのである。この動きが止まり、色も褪せ、その本体すら周辺から混濁しながら消えつつある「白黒写真」が、どうやら私の最古の記憶であるようなのだ。
母に聞くと、私が1歳半になるまで住んでいた弁天町の家の近くに、思い当たる建物があったという。しかし、そもそも1歳時の記憶が残るものだろうか、三島由紀夫は産湯のたらいの光る縁を覚えていたらしい、いや、そんなことはありえない、などと時々考える。参考になる記憶をお持ちの方がおられたら是非教えて頂きたい。
何かの拍子に脳の表面から転げ落ちて、ふっ、と消えてしまいかねない危うい画像ゆえ、忘れたことさえ忘れてしまわないうちに記しておく次第(写真は両親と。背景の石炭が時代を語る私の「三丁目の夕日」写真)。
薄暗い木造校舎のような建物の中の下足箱が並ぶ一画、私の目の前に子ども-おそらく私よりかかなり年上の女の子-が立っている…、時々思い浮かぶ画像である。ただ、その周辺は芒洋としており、人物も木も背景も黒と白と灰色、しかも前後の行動の記憶が伴わない、全くの静画なのである。この動きが止まり、色も褪せ、その本体すら周辺から混濁しながら消えつつある「白黒写真」が、どうやら私の最古の記憶であるようなのだ。
母に聞くと、私が1歳半になるまで住んでいた弁天町の家の近くに、思い当たる建物があったという。しかし、そもそも1歳時の記憶が残るものだろうか、三島由紀夫は産湯のたらいの光る縁を覚えていたらしい、いや、そんなことはありえない、などと時々考える。参考になる記憶をお持ちの方がおられたら是非教えて頂きたい。
何かの拍子に脳の表面から転げ落ちて、ふっ、と消えてしまいかねない危うい画像ゆえ、忘れたことさえ忘れてしまわないうちに記しておく次第(写真は両親と。背景の石炭が時代を語る私の「三丁目の夕日」写真)。
by takeshi_yamagen | 2007-12-13 16:13 | 元 史 建 歴