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岩国・広島紀行⑤ 手作りの水族館 宮島水族館

 08.8.30
岩国・広島紀行⑤ 手作りの水族館 宮島水族館_c0133503_182715.jpg 二日目は、世界遺産宮島に船で渡りました。実はその日は大変な猛暑で、私の五感は鈍りっぱなし、正直なところ厳島神社などは落ち着いて見学できませんでした。
 そのかわりというわけでもないのですが、今回は冷房の効いていた宮島水族館の報告です。
 この水族館、ちょっと前まで全国でも珍しい町立だったという(宮島町立。今は合併で廿日市市立)大変かわいらしい水族館。館内では瀬戸内の魚からアマゾンの魚までそれぞれが小さな水槽で飼われていて、どれも少し窮屈そう。館の狭さゆえ仕方ないとはいうものの、魚たちには少々気の毒に思えました。
 さて、この館で好感を覚えたのはその展示パネル。館の目玉となっている小型のイルカ スナメリが、開発などによってこの30年で5,000頭から700頭に激減していることや、アマモが海中で光合成することによって地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を減らしていることなどが、各水槽の前に設置されたほとんど手作りのパネルで解説されていました。巨大水槽もイルカのショーもないけれども、水族館で働く方の瀬戸内の海への愛着や地球環境保全への思いがひしひしと伝わってきました。
 また、スナメリの水槽前など要所々々に観察と休憩を兼ねたベンチを設けられていることにも、入館者へのきめ細かい気配りが感じられました(写真。当たり前のことのようですが、とんでもないところにベンチを設けている水族館もあるのです)。
 ところで、この宮島水族館、リニューアルのため11月末で一時閉園とのこと。新しい宮島水族館でもこの手作りのよさはぜひとも残していってほしいものです。

by takeshi_yamagen | 2008-08-30 18:26 | 日本たびたびまた旅日記  

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