人気ブログランキング | 話題のタグを見る

年金はまずはそのまま受給者に届けるべきです -住民税の年金天引きは許せません-

 08.9.23
 9月18日、私の所属する総務常任委員会で、地方税法等の一部改正に伴う条例改正が議論されました。
 この条例改正でとりわけ問題なのは、すでに実施されている所得税、介護保険料、国民健康保険料、後期高齢者医療保険料に加えて、09年10月支給分から住民税をも年金から特別徴収(天引き)しようとしていることです。本人の意向を踏まえないで、年金から税金を天引きすること自体憲法29条に保障された財産権を侵害するものですが、今回はそれをさらに拡大しようというのですから許しがたいものです。 
 私が「地方税である住民税の徴収方法を、そもそも国の法律で決める必要があるのか」と質したところ、「全国市長会が納税の利便性を考えて国に要求した」との答弁がありました。まるで市民のための施策のような言い方ですが、どの納税方法がよいかというのは、利便性という点も含めて個々の市民が本来考えるべき問題です。それを市が一律に決めるのは本末転倒だと思います。
 また、歴史的に見ても、税金の天引きは、対米英戦を控えた1940年、国民からより確実に戦費を調達するために、ナチスドイツに倣って導入したもの。決して国民の立場にたつ制度ではありません。だからこそ、枡添厚生労働大臣も国民の批判の前に後期高齢者医療制度保険料の年金天引きをやめると言い出さざるを得なかったわけです。 
 結局、同条例改正案は、自民同友会、民主・市民連合、無所属N議員の賛成多数で可決され、25日の本会議に送られました。
「引けるとこまで引かせていただく…」
担当課長の言葉が、私の中で今も冷たく響いています。   

by takeshi_yamagen | 2008-09-23 12:22 | 市 議 会 日 誌  

<< わが青春の石橋7 緑の回廊 「篤姫」に自らの戦いを重ねて >>