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筑紫哲也さんは「当たり前」を静かに説いて逝かれました

 08.11.22
 11月7日、筑紫哲也さんが亡くなりました。享年73歳。
 筑紫さんは、国民が忘れていること、騙されていることを、マスコミを通じて「少し下がって考えればおかしいのでは?」ともちかけ、「普通に考えればこうなるでしょ」という結論に導いてくれたように思います。その根底に戦争と不合理なものへの怒り、平和への希求があったことは言うまでもありません。そして、その話しぶりは、底の浅い自説をまくし立てるマスコミ関係者が多い中で、朴とつという言い方が相応しいくらい控え目でした。
 このあまりに当たり前のことを、あまりに自然な流れの中でおっしゃったからでしょうか、筑紫さんの話の内容は実のところほとんど私の記憶に残っていないのです。 
 ただ、空中浮揚してビルの間を飛行する麻原の「超能力」ぶりを描いたオウム真理教のアニメビデオが、笑顔で彼が飛行機に乗り込むところで終わっていたことの矛盾をさりげなく指摘されていたことがなぜか思い起こされます。  
 

by takeshi_yamagen | 2008-11-22 19:11 | 墓碑銘 ー送ることばー  

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