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わが青春の石橋11 うれし恥ずかし石橋映画館① 子どもだけで見てしまいました

 09.1.1
 石橋駅前、現在耕文堂書店のある一画は1970年代までは映画館だった。
 ネズミが足元を走り抜けることもあった、お世辞にも美しいとは言えない映画館で、上映している作品も青少年によからぬものが大半を占めていた。それでも、「日本沈没」や「八甲田山」といった話題作も時々上映されたので、一,二年に一回程度は足を運んでいたように思う。
 小学校4年か5年の頃だったと思うが、「ゴジラ対モスラ」を弟と二人で見に行ったところ、切符売場の女性から「最終日の最終上映がもう始まっているけど、それでもいい?」と言われた。少し考えたが、結局見ることにして入館したところ、確かに2頭の最後の激闘開始直前までストーリーは進んでいた。それでも、それなりに楽しんで映画は終わった。
 問題はその後である。   
 怪獣映画が終わった後もスクリーン上に企業やお店のCM、さらには近日上映の映画予告が次々に映し出され、まだ映画が続く雰囲気、誰も映画館を出ようとしない。
 子どもたちがざわつく中、いきなり始まったのはなんと日活ロマンポルノ。子どもたちは、この全く予想外の展開にしばらく呆気にとられ、ただ茫然と画面に目をやっていた(実はそのストーリー展開も結構覚えているのだが、ここでは省く)。 
 共産党の議員のブログでこんな話を、しかも新年早々披露するのはいかがなものかと、さすがの私も躊躇したが、ここで触れておかなければ、日本映画史上最初で最後の(?)観客の大半が小学生からなるポルノ映画の上映記録が、永遠に歴史の闇に葬られてしまう、それは歴史学徒を自認する私としては良心が許さない、そんな使命感に駆られて?思い切って記しておく次第(そんな大そうな話か!?)。 
 本年もご愛読のほど、よろしくお願いします。

by takeshi_yamagen | 2009-01-01 04:00 | 山元のすべらない話  

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