元史建歴27  心ときめいた大阪万博①

 09.1.9
 私が池田に移り住んだ1970年は日本万国博覧会の年。開会間もない頃、父母に連れられてくぐったゲートの先には想像以上の夢の世界が広がっていた。
 すれ違う外国人の姿、奇抜なパビリオン…、どれもこれも生まれて初めて見るものばかり。今では珍しくない動く歩道にすら心躍らせ、「練馬」「横浜」など全国各地のナンバーの車が駐車場に止まっていることさえ私には新鮮であった。
 人気の3館、ソ連館、アメリカ館、三菱未来館はどこも長蛇の列ができていて入館を断念し、中南米やアフリカの小さな国のパビリオンなど、待たずに入れる館ばかり狙って回ることにした。ところが、夕方再度アメリカ館の前を通ると予想外にすいていて(待ち時間30分)、「これ幸い」とばかりに入館。表面がきらきら光る月の石はやはり感動的だった。
 ところで、両親はこれで親の義務を果たしたというふうで、再度子どもたちを万博に連れていく様子は微塵もない。しかし、何度も会場に足を運んでいる級友のU君などの話を聞くにつけ、もう一度行きたいという募る思いは押さえがたく、ついに私は万博単独行を決行した。
 2度目の万博も本当に楽しかったのだが、小学3年生が一人、親にだまって出かけたわけで、その夜両親にこっぴどく叱られたのは言うまでもない。
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by takeshi_yamagen | 2009-01-09 23:04 | 元 史 建 歴