「迷惑をかけてきた国でしょう…」 ―オバマ就任演説を聞いて―

 09.1.22
 オバマ大統領の就任演説を21日朝のニュースで見ました。
 テレビのコメンテーターのほとんど誰もが積極的に演説を評価し、感動すら口にしていましたが、私は「気高い理念」や「米国の偉大さ」といった抽象的な美辞麗句に、感動どころか空虚さすら感じてしまいました。
 ただ、同日の夕刊に載った演説全文を読むと、地球温暖化問題や核の脅威への言及、市場経済に対する冷静な分析、遠回しながら一国覇権主義への反省など、結構積極的なことも言っていたことがわかりました。どうやら、私の聞いた朝のニュースはテレビ受けする部分を選択して流していたようです。
 しかし、それを加味してもなお、私は彼の演説を素直に評価することができませんでした。
 自分でもその理由はよくわからなかったのですが、オバマ演説を聞いた女優のTさんの「世界にご迷惑をかけてきた国でしょう…」という冷めたコメントがヒントになり、ちょっとわかったように思います。   
 アメリカはブッシュ政権下で一国覇権主義のもと、根拠のない戦争をイラクでおこし、多くのイラクの人々を殺傷してきたり、自国の経済理念を世界におしつけてその国の経済をめちゃくちゃにしたりして、世界に「迷惑」をふりまいてきたわけで、それらをあの演説で”ちゃら”にされたのではたまらない、という思いを、私は払拭できないでいたわけです。
 過去の罪状にどれだけ真摯に向き合うかが、オバマ演説が歴史に残るか否かの分岐点となっていくのではないでしょうか。
by takeshi_yamagen | 2009-01-22 23:47 | 建声元語 ―よもやま話―

日本共産党 前大阪・池田市会議員  山元たけしの日々の活動を綴ります


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