観光立国の試金石

 09.2.19
 昨日、久々に乗ったJR環状線の車内で「北陸フリー切符 3日間JR乗り放題 12,000円」の吊り宣伝に目が留まった。結構お得。これなら金沢を散策して、富山の山元家の本家を訪ね、直江津周辺の「天地人」ゆかりの地まで足を伸ばすことができるな、と心が動きかけた直後に「お二人様から販売します」の文字が目に入ってきた。
 私は「またか…」と深いため息をついた。
 というのも、以前ほどではなくなったにしても、未だに一人の客を露骨に嫌がる宿が多い、5枚綴り(5日分)の青春18きっぷは一人では限られた期間内では使いきれない、なんとも日本は一人旅人に冷たい国だと常々思っていたから。
 温泉宿で浴衣の裾をはだけさせてどんちゃん騒ぎするのも嫌いじゃないので(むしろ好きな方だ)、「団体旅行は旅ではない」といった一部の団体旅行排外主義者には与しないが、旅から得られる収穫が他の旅行形態に比べてはるかに多いという点に関しては、一人旅人としての確信と自負がある。それだけにその吊り宣伝には失望した。
 ところで、3月14日のJRのダイヤ改正で特急富士、はやぶさの廃止に伴い、東京と九州を結ぶ夜行列車がついになくなると新聞は伝えている。夜行列車(寝台列車)については列車そのものの醸し出す旅情が得難いことを折りに触れ書いてきたが、早朝に目的地に着く夜行列車には、その日丸一日旅を楽しむことができるというメリットもあるわけで、やはり残念でならない。
 政府は観光立国を掲げているが、少なくとも旅を”真剣に”楽しむ人を増やすつもりがあるかないかは、今後一人旅人と夜行列車をどれだけ大切にするかで測られていくことであろう。

 
by takeshi_yamagen | 2009-02-19 12:39 | 日本たびたびまた旅日記

日本共産党 前大阪・池田市会議員  山元たけしの日々の活動を綴ります


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