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休息時間がなくなって、職員の健康が心配です

 09.4.8
 私が埋蔵文化財の調査に携わっていた頃、作業員のおじさんは午前と午後に必ず30分ほどの休息を取っておられました。猛暑の頃は、さらに1時間に10分程度の小休止を入れていました。屋外の仕事の場合、それくらい休まないと熱中症で人命に係わる恐れすらあったわけです。
 屋外で働く人だけではありません。最近のIT化の流れの中、毎日ずっとパソコンに向かう労働者も増えてきています。休息を取って眼や頭脳をパソコンから解放することの必要性がつとに説かれています。 
 そんな中、3月議会では職員の勤務時間中の休息時間の廃止が提案されました。「各省省庁の長は、おおむね毎4時間の連続する正規の勤務時間ごとに、15分の休息時間を置かなければならない」とある人事院規則8条が廃止されたことに伴うものとのこと。これは労働者の実態を見るならば、絶対賛成してはならないものです。とりわけ職員が年20日の年次休暇が平均8日しか取得できない状況に追い込まれている池田市においてはなおさらです。
 私は、委員会質疑を通じて、国家公務員を対象とする人事院規則を地方公務員に適用しなければならない法的根拠がないことも明らかにし、公務労働での休息時間廃止は、民間での廃止につながりかねず、労働者全体の健康に与える影響ははかりしれないと主張しました。 
 結局、日本共産党以外の賛成多数で休息時間は廃止されてしまいました。賛成された議員、とりわけ労働組合の推薦を受けている議員は、毎日ずっとパソコンに向かう職員や、現業で汗を流す職員の仕事に少しでも心寄せたことがあるのだろうか、そう考えるとむなしくなってきました。

by takeshi_yamagen | 2009-04-08 12:32 | 市 議 会 日 誌  

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