元史建歴33 「みなしごハッチ」
2009年 05月 31日
09.5.31
では、なぜ私が全く子どもらしからぬ、可愛げのない話を書くに至ったのか。
まずあげられるのはその時代背景。社会的な大問題となっていた大気汚染をはじめとした公害問題が私の問題意識の中にあったのは間違いない。
しかし、なによりも当時放送されていたテレビアニメ「みなしごハッチ」の影響が大きかったと思う。
スズメバチの襲撃で母親(女王蜂)とはぐれたミツバチのハッチが、母を探して旅を続けるこの番組、実は子ども向けアニメと思えないほど、毎週深く考えさせられる作品が続き、私は放送が終わるといつも涙を流すか、深いため息をついていたように思う。
例えば、ある作品は、水生昆虫の幼虫君が、仲間の虫や小動物を殺しつくすタガメに強い怒りを燃やすが、ある日、自らがそのタガメの幼虫であることを、他ならぬタガメから宣告され、幼虫君は愕然とする…、といった具合。
「みなしごハッチ」から学んだ、このいかんともしがたい自然の掟、社会の不条理が「えんとつの詩」のモチーフに結実していったのである。
では、なぜ私が全く子どもらしからぬ、可愛げのない話を書くに至ったのか。
まずあげられるのはその時代背景。社会的な大問題となっていた大気汚染をはじめとした公害問題が私の問題意識の中にあったのは間違いない。
しかし、なによりも当時放送されていたテレビアニメ「みなしごハッチ」の影響が大きかったと思う。
スズメバチの襲撃で母親(女王蜂)とはぐれたミツバチのハッチが、母を探して旅を続けるこの番組、実は子ども向けアニメと思えないほど、毎週深く考えさせられる作品が続き、私は放送が終わるといつも涙を流すか、深いため息をついていたように思う。
例えば、ある作品は、水生昆虫の幼虫君が、仲間の虫や小動物を殺しつくすタガメに強い怒りを燃やすが、ある日、自らがそのタガメの幼虫であることを、他ならぬタガメから宣告され、幼虫君は愕然とする…、といった具合。
「みなしごハッチ」から学んだ、このいかんともしがたい自然の掟、社会の不条理が「えんとつの詩」のモチーフに結実していったのである。
by takeshi_yamagen | 2009-05-31 10:49 | 元 史 建 歴