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市民の皆さんと思いひとつに ―池田まちづくりシンポジウム― 

 10.6.2
市民の皆さんと思いひとつに ―池田まちづくりシンポジウム― _c0133503_16534037.jpg 先月29日、私たち日本共産党市会議員団は「まちづくりシンポジウム」を開催し、百人近い市民の皆さんに集まってもらいました。初めてお見受けする方も多く、園芸高校の移転、跡地開発計画など池田のまちづくりに対する関心の高さが伺えました。
 シンポジウムは、まずコーディネーターの垣田議員がこの間の経過報告を行った後、まちづくり、教育、府政の立場からそれぞれのパネラーに問題提起をして頂きました。
 まず、自治体問題研究所の前川謙二さんが、「アンケートで寄せられた市民の皆さんからの“ご意見”のなかに教えられるものが沢山ある」と、そのいくつかを紹介したうえで、今出されている池田市のまちづくり構想案は、まちのみどりを破壊し、池田市自身が決めた緑のマスタープランすら変質させるもの、市南部唯一の震災広域避難地をつぶすもの、第一種中高層住宅専用地域に強引に大型店舗を誘致し、既存の池田・石橋商店街をいじめつぶすものであると手厳しく批判。人間・みどり・地元商店・環境等に大打撃を与える旧来型の高度成長都市計画に過ぎないと結論づけました。また、「園芸高校の実習地の地面が周辺の宅地より70cm低くなっていること自体が増水時の貯水機能を果たしています」との指摘は説得力がありました。
 教育者の立場からは、園芸高校と池田北高校を池田市に譲渡する教育的理由がないこと、府下全域を学区として農業教育を行っている園芸高校は、市民の教育要求にこたえる市立高校には馴染まない、1年は総合学科、2~3年は専門課程コースとなれば今より教育的水準は下がる、そして何よりも校舎と実習場のバス移動で、授業時間が短くなり十分な教育は保障されなくなる、さらには大学との連携も何の保障もない、と園芸高校の移転とその後の教育構想を事実をあげながら、厳しく批判されました。
 また、堀田文一府会議員は、知事の狙いが大阪府の解体と大阪の土木的再編にあるとし、まさにこの園芸高校の移転と跡地開発がその動きに乗ったものであることを解明されました。 
 会場からも、細河地区の活性化と学校の移転とのかかわり、中高一貫、小中一貫の教育効果などに関する疑問が呈され、「教育に名を借りた不動産開発ではないか」といった意見も出されました。
 また、「市の広報へ常に進捗状況を報告するべき」など、住民への情報不足に対する不満も多く聞かれました。これを受けて、前川氏が公共事業を進める際には、地場産業(商店)の総合的発展と生活の向上、防災・環境保全など地元優先、アフターケアの実施とともに、情報と資料の公開、計画への住民参加が大事であることを強調されると、期せずして会場から拍手が起こりました。
 市民の皆さんと本当に心が通いあったと感じさせるシンポジウム、開いてよかったー、それが率直な感想です。

by takeshi_yamagen | 2010-06-02 10:37 | 園芸高校と総合計画  

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