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議員定数についてもう少し考えてみましょう②

 10.10.8
「市民の暮らしや福祉が大変だから市会議員も減らすべきだ」という意見について
 暮らしや福祉が大変、そのとおりですね。長引く不況で、若者は非正規労働を余儀なくされ、年金は目減りし、お年寄りは後期高齢者医療制度に押し込まれる。本当に生きていくのがしんどい社会です。こんな時こそ地方自治体は国の悪政に身体を張って立ち向かわなければならないのに、残念ながら現市政は1997年以来、暮らし、福祉、教育切り捨ての行革を進めています。
 市会議員の権能には、多様な住民の声を議会や行政に反映させる機能、市政の監視する、つまり市長が誤ったことをしていないかチェックする機能などがあります。独立の議事機関である議会の定数を減らせば、市民の声を市政に届けるパイプを細くなると同時に行政への監視機能が弱くなります。それはとりもなおさず多種多様な市民の声を封殺することにつながり、市民の目が届かないところで市政が行われることになりかねません。
 つまり、暮らし、福祉が大変な時こそ、そして市政がなかなか市民の願いに答えようとしない時こそ、議会の市民の声を市政に届ける機能と市政に対するチェック機能の充実が求められるわけです。
 チェックする人が少なくなれば、誰のやり放題を許すことになるのか、もうお分かりですね。

by takeshi_yamagen | 2010-10-08 05:19 | 市 議 会 日 誌  

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