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やはり1社の「競争」入札はおかしい ―庁舎の耐震補強工事をめぐって―

 12.3.27 
 22日の総務常任委員会で、市役所庁舎の耐震補強工事契約の議案が提出されました。
 庁舎の耐震補強工事は、来庁された市民と職員の命を守るため、あるいは地震災害時の行政の拠点を確保するうえで喫緊の課題、市長の方からも「今まで庁舎の耐震は最後という感じだったが、東日本大震災で役所の機能が改めて認識され、工事にふみきった」との答弁がありました。
 しかし、入札の状況を見て私は驚きました。入札はAランク業者にしぼった制限付一般競争入札でしたが、入札に名乗りをあげた2社のうち1社が辞退、結局1社入札となり、落札額が予定価格6億1280万円に対して6億1000万円となったことが記されていたからです(落札率99.5%)。
 私は「1社入札がわかった時点で入札参加条件の変更、例えばBランクの共同企業体の参加も認め入札参加業者を増やすなどして入札をやり直すべきではなかったか」と質すと、市長から「今回の入札は提案型で、個々の業者の秘密に関わる部分があるので(複数の社からなる)共同企業体ではできない」との答弁がありました。しかし、秘密云々は業者側の事情であって市側がとやかく言うことではありません。
 また、「入札条件を変更しての再入札は無理」との答弁も担当部長からありました。事情をよく聞くと、確かに今回の場合は無理であったかもしれませんが、1社入札の際は再入札を行うことを公告時にうたっておきさえすればできないことはありません(実際、私の以前の職場ではそうしていました)。 
 私は、採決に先立ち入札の競争性、公正性を確保するためさらなる努力を求める意見を表明したうえで、庁舎耐震工事の重要性と緊急性を重視して議案そのものには賛成しました。

by takeshi_yamagen | 2012-03-27 15:05 | 市 議 会 日 誌  

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