市議会議場に日の丸が掲げられることになりました

 12.5.17
 15日に開かれた5月臨時会で市議会議場に国旗市旗を掲げる条例案を公明党、自民同友会、市民クラブ所属の3人の議員が提案、それを知った市民の間から「日の丸を掲げないで」との陳情も出され、一括して審議が行われました。
 以下は私の条例案に対する反対討論です

 議員提出議案第2号池田市議会国旗等掲揚条例の制定について,私は日本共産党議員団を代表して、以下大きく三点の理由を述べて陳情に賛成、条例案に反対の討論を行います。   
 第一点目は議会本来のありかたから見て国旗すなわち「日の丸」の掲揚はふさわしくないことです。提案者も認めたように「日の丸」に対しては敬愛の情を持つ人がいる一方で反感や嫌悪感をもつ人も多くおられます。その位置付け、市民感情に関して様々な意見のある「日の丸」に「国、府、そして本市の永久の繁栄と恒久の平和を切に願う」ものとの特定の立場にくみする形で意味づけをおこない議場に掲揚することは、多様な意見を自由にたたかわせることが保障されねばならない議会にふさわしくありません。
 第二点目は「日の丸」が過去の侵略戦争のシンボルであったことです。提案理由には「国旗国歌法の法制化を踏まえ、日本国の地方議会としての議場に国旗及び国歌を掲揚し、わが国、府、そして本市の永久の繁栄と恒久の平和を切に願うため、本条例を制定する…」とあります。 
 しかし、陳情にもあるように「日の丸」は戦前、侵略戦争のシンボルとして使われてきた歴史的経緯があります。日本軍は、占領した土地にその印として「日の丸」を次々に掲げ、若者は日の丸の小旗に送られて戦場へと赴いたのです。日本の侵略戦争の推進と「日の丸」の掲揚は一体であったと言っても過言ではありません。
 そういう歴史的背景があったからこそ1999年に小渕首相が「日の丸・君が代」を法制化しようといいだした時、アジア諸国から「「日の丸」も「君が代」も、日本軍国主義のシンボルだったじゃないか、それを復活させるのか」という痛烈な批判がいっせいに沸き起こったのです。
 私たち日本共産党は、戦前、この侵略戦争に命がけで反対してきたただ一つの政党です。それゆえ侵略戦争のシンボルだった「日の丸」を当市議会議場に掲げることについては一貫して反対の立場を明らかにしてきたところです。
 2000万人のアジアの人々と300万人を超える日本人の命をうばった侵略戦争のシンボルであった「日の丸」を、恒久の平和を願うものとして扱うことは、歴史の偽造に等しい行為と言わざるを得ないのです。
 また、街を焼かれ肉親のいのちを奪われた日本国民は「もう戦争はいやだ」「平和な世界をつくろう」との血を吐くような思いで、戦争放棄の平和憲法を持つに到りました。議場での「日の丸」の掲揚はその日本国憲法の精神をも踏みにじるものでもあります。
 さらに提案理由には「国旗国歌法の法制化を踏まえ…」とあります。しかし、同法は「第一条  国旗は、日章旗とする」とあるだけであり、国旗の掲揚を義務づける規定はありません。国旗国歌法の制定が議場における国旗の掲揚の理由にならないことは誰の目にも明らかです。
 第三点目はこの条例案がほとんど市民の声も聞かずに強引に採決に付されようとしている点です。
「日の丸」が侵略戦争のシンボルであったこと、市民の間に様々な感情があることなど、審議すべき点が山積しているにもかかわらず、臨時議会の本会議の短い質疑のみで採決に付されるのは問題です。通常議会で委員会に付託して、市民の意見もよく聞きながら十分時間をかけて審議すべきであります。
 以上、大きく三点の理由を述べまして陳情に賛成、条例案に反対の討論とさせていただきます。
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by takeshi_yamagen | 2012-05-17 08:12 | 市 議 会 日 誌

日本共産党 前大阪・池田市会議員  山元たけしの日々の活動を綴ります


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