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悲しみは幸せな時間があったからこそ

 12.5.19
 同い年の親友ががんで逝って今日でちょうどひと月になります。
 直後は精神の安定もままならないほど落ち込んだ私でしたが、この間たくさんの方から様々な言葉をかけていただき、徐々に落ち着いてきています。
 ご近所のTさんは「山元さんの気持ちよくわかります。私も友達を亡くした時、親が死んだ時より辛かったです」と声をかけてくださり、若くしてお姉さんと奥さんを亡くされたAさんからは「友達はいつもそばにいます。でも命日にはお墓参りしてあげてください」とのアドバイスを頂戴しました。
 さらに以前の職場のSさんはひと言、「こんなに悲しめる友達をもって君は幸せだ」。そうか…、こんなに悲しいのは友と共有した35年間が幸福な時間だったからなんですね。
 また、7歳でお母さんを亡くされたFさんは、「夢でもいいから一度出てきてほしい」と言う私を「出てこられないのは迷わずあちらに行かれたということですよ」とやんわりたしなめてくださいました。
 皆さんの声を聞く中で、はたして私は今まで大切な人を亡くした方の思いに寄り添って耳を傾けてきてあげただろうか、日々自問するようになってきました。亡くなった友と声をかけてくださった皆さんのおかげでやさしい男になれそうです。
 最後に以前の職場の同僚のNさんが送ってくれた歌を紹介いたします。
  見ずや君 あすは散りなん 花だにも 力のかぎり ひと時を咲く(九条武子)

by takeshi_yamagen | 2012-05-19 08:32 | 墓碑銘 ー送ることばー  

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