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危険なPM2.5、まず観測体制の拡充を! ―12年9月議会の私の一般質問から― 

 13.3.13
 今大きく報じられているPM2.5、日本共産党池田市会議員団は3年前からすでにその有害性を指摘し、対策を市に求めてがんばってきました。以下は2010年9月28日の私の一般質問の要旨です。

 池田市の人口10万人当たgりの気管支系疾患による死亡者14.89人は北摂7市中最高の数値です(府平均12.89人、北摂2位の豊中市が11.19人)。
 大阪市の此花区、港区、大正区、西成区など、公害道路として有名な国道43号線沿いの区で20人前後と軒並み高い値を示していることを見ても、池田市が高率である原因も自動車の排気ガスに起因するものであることが推測できます。
 さて、この気管支系疾患の原因として考えられているのが、PM2.5と呼ばれる直径2.5マイクロメートル、すなわち人の髪の毛の直径の30分の1以下の微小粒子であります。自然にある土ぼこりや黄砂は直径2.5マイクロメートル以上で人体に害を与えません。しかし、PM2.5は自動車の排ガスや工場、事業所の煙が主な発生源であるため、有害物質を多く含み、粒が小さいために、より肺の奥深くに入り込み、私たちの健康により重大な影響を与えているのです。最近ではたばこ病だと言われてきた肺がんも、このPM2.5が大きな原因であることがわかってきており、国もPM2.5の有毒性をはっきり肯定しています。
 このように人体に有害な物質であることがはっきりしてきたPM2.5ですが、その測定局が全国で32カ所、大阪府内6カ所と決定的に少なく、池田市内には一か所もありません。 
 科学的分析が不十分な点も患者の救済をおくらせる大きな要因となっています。池田市はPM2.5も大気測定の対象に加え、まず観測局をつくるべきではないでしょうか。

 当時の市の答弁は「観測局の設置を府に求める」というものでしたが、7日のわが党の難波議員の代表質問に対して「12年4月から市独自にPM2.5を神田局(神田3丁目)で観測しており、毎日市のHPで公表している」との答弁がありました。なお市独自の観測局を設置しているのは府内では池田と高槻だけとのこと。市当局もがんばってくれたようです。
 さらに4月から大阪府の南畑局(畑1丁目)でもPM2.5を測定することになったことも後日担当課から教えてもらいました。
 一連の進展、私の質問も後押しになったとすればうれしい限りです。

by takeshi_yamagen | 2013-03-13 00:11 | 市 議 会 日 誌  

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