あの日の思い ―68回目の終戦記念日を迎えて―

 13.8.16
 昨日は終戦記念日。68年前のあの日を国民はどのように迎えたのでしょうか。
 日本古典文学研究家の清川妙さん(当時24歳)は「負けたんだなぁというより、終わったんだなぁ」、詩人の小森香子さん(当時15歳)は「私も自殺しなければいけないんだろう」と机の中の小刀を思い出したとのこと。また評論家の故吉武輝子さんは「すごい解放感で3日間ほとんど寝続けた」とその著書に書かれています(以上昨日付「しんぶん赤旗」「潮流」より)。また泉南郡樽井に学童疎開していた母(当時12歳)は「(灯火管制が解けて)盛り場が明るくなってまた不良が増えるなぁと、とんちんかんなことをまず思った」と生前話していました。
 興味深かったのは「両親(私の祖父母)とも終戦の日はいつもとまったく変わった様子もなく仕事してた」との叔母の述懐。戦前京都で反戦運動に参加し、日本の敗戦を公言してはばかることがなかった祖父(当時38歳)たちは事態を実に冷静に受け止めていたようです。それは当時治安維持法違反で獄中にいた共産党員の思いと通じるものがあったのではないでしょうか。
 父(当時12歳)のように「日本のかたきをとる」と決意を新たにした軍国少年も多かったようですが、おおむねほっとしたというのが一般の人の実感だったようです。
 よく玉音放送をバックに皇居二重橋前で泣き崩れる人の映像がテレビで放送されます。あれだけを見るとあの日すべての国民が日本の敗戦を嘆き悲しんでいたかのような印象を受けますが、国民の受け止めはそんなに単純なものではなかったのです。
[PR]
by takeshi_yamagen | 2013-08-16 15:14