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伝説の革命家逝く ―柄沢とし子とネルソン・マンデラ―

 13.12.11
 石橋に古くからお住まいの方に「松島さんにはお世話になりました」と言われることが時々あります。当初「松島さんて誰や」と思っていたのですが、それが松島(旧姓柄沢)とし子さんのことと知ってビックリ仰天したことがあります。
 松島とし子さんは1947年の戦後第1回目の総選挙で日本共産党が史上初めて国会に議席を得た時の4人の当選者のうちのお一人(北海道1区選出、1949年再選)で党史上初の女性国会議員でもあります。その松島さんが夫治重さんの共産党大阪府委員長赴任に伴い、私が石橋に転居してくる前の一時期(1960年代)、石橋4丁目の私の家のごく近くにお住まいになり活動されていたのです。
 その松島さんが今月2日死去されたとのこと。享年102歳。
 続いて秘密保護法強行可決された6日、今度はネルソン・マンデラさんの訃報が届きました。享年95歳。
 遠い南アフリカの獄中にネルソン・マンデラというすごい人がいるらしい…、私がそのことを知ったのは1980年代の半ば頃でしょうか。しかしその姿は知る手がかりはなんとも暗い横顔の白黒写真1枚しかなく、私の頭の中では眼光鋭くなにものも寄せ付けない屈強な姿の「革命家」ネルソン・マンデラ像が勝手に膨らんでいきました。
 それだけにアパルトヘイトが撤廃されて出獄してきた人懐っこい細い目をした白髪頭の痩せ気味の男―、それこそ肌の色こそ違え十三駅前の立ち飲み屋にいてもおかしくないような「おっさん」ネルソン・マンデラをテレビで初めて見た時には、抱いていたイメージとの落差にちょっと「目が点」になった記憶があります。
 結局お会いすることはなかった伝説の革命家―、松島さん、マンデラさん、お疲れさまでした。やすらかにお眠りください。

by takeshi_yamagen | 2013-12-11 00:00 | 山元のすべらない話  

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