人気ブログランキング | 話題のタグを見る

犬と鯨、食べる文化と食べない文化

  14.4.3
 中国では犬は「匹」ではなく、柔らかくて細長い物質の量詞である「条」を使って数えます。そしてそれは古代中国で犬は食用にされ店の軒先にだらっとぶら下げられていたことに由来するとのこと。実際今でも中国・韓国の一部では食犬文化が残っており、「韓国扶余の店先でぶら下げられた犬を目撃した」と韓国通の友人Y田君が以前語ってくれたことがあります。 
 さて日本の南極海での調査捕鯨中止をオーストラリアが求めた訴訟で、国際司法裁判所(オランダ・ハーグ)が3月31日、日本の調査捕鯨は研究目的とはいえないとの判断を示し、今後行わないよう命じる判決を言い渡したとのこと。 
 「鯨は日本文化に根付いている」という日本に対し、「鯨は高等動物だから殺すのはもってのほか」と反捕鯨国は主張しています。はっきり言ってこれは鯨に対する見方の差、鯨に対する文化の差としか言いようがなく、おそらく話は今後も平行線に終わるような気がします。
 そこで再び犬の話。
 もし日本の肉屋の店先に犬がだらっと「条」状態でぶら下げられていたら「残酷だ」「おぞましい光景だ」と言っておそらく大問題になること間違いありません。そしてこの点をめぐっては古代中国人と日本人がいくら争ってもおそらく決着がつくことはないでしょう。犬に対する見方の差、犬に対する文化の差としか言いようがないのです。
 翻って再び鯨の話。
 捕鯨を「残酷だ」「おぞましい光景だ」と受け取る国の近海まで出かけていって行うことについては、日本は再考すべきではないでしょうか。「鯨を殺してはならない」と考える文化を尊重すべきです。一方で反捕鯨国も「鯨を食べる」文化を尊重し、日本近海の商業目的を含めた捕鯨は認めるべきだと私は思うのですがいかがでしょうか。
 おでんのコロの味を忘れかけているヤマモトの私見でした。 

by takeshi_yamagen | 2014-04-03 07:03 | 山元のすべらない話  

<< 大衆が守ってくれる共産党をつく... 消費税増税 池田市財政にもずっ... >>