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本のプレゼント ―玉川政次郎さんの死を悼む―

 15.2.23
 16日日本共産党名誉府委員の玉川政次郎さんが、一ヶ月の入院生活の後お亡くなりになられました。享年86歳。
 長年の共産党支持者の父が池田に転居してきた時、赤旗購読などを通じて懇意になって以来、ご自宅(住吉2丁目)が近く、私と弟が玉川さんの娘さん、息子さんとそれぞれ同級生だったこともあって45年間親しくさせていただきました。
 小学校3年くらいの一時期、私は玉川さんのおうちにあった子どもむけの物語―中国を舞台にしたものだったと記憶しています―を夢中になって読んだ記憶があります。思えばそれが書籍を通じた玉川さんとのおつきあいのはじまりでした。
 中学の頃、郷土史に興味をもち始めた私に「これ、あげるよ」と『大阪の史跡を訪ねて』(ナンバー出版)を、奥さんを通じてプレゼントしてくださいました。このガイドブック、丁寧な地図がついていたこともあって、それこそぼろぼろになるまで使わせていただきました。
 さらに高校の頃、日本共産党やマルクスに興味を持ちだしたものの、平易に学べる文献がなくちょっと戸惑っていた時に、「これ読んだらいいよ」とこれまた奥さんを通じていただいたのが上田耕一郎さんの『現代日本と社会主義への道』(新日本出版)。この本を読んで当時抱いていた私の疑問の多くは氷解しました。
 またすでに入手困難で古書店に売れば数万円は下らない『箕面市史』を「もう読まないから…」と全巻揃いで頂いたこともあります。
 多忙な日本共産党の専従活動家であったためお会いすることはほとんどありませんでしたが、人生の節目々々の玉川さんの「本のプレゼント」で、私は随分成長させて頂きました。
 玉川さん、本当にありがとうございました。安らかにお眠りください。

by takeshi_yamagen | 2015-02-23 09:02 | 墓碑銘 ー送ることばー  

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