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レッテルを突き破る人々① ―ええ、偏っていますが、何か?―

 16.10.30
 理由を述べることなく相手を短いフレーズで罵倒することをレッテル貼りと言います、繰り返しレッテルを貼られると、貼られたほうが別に悪いことをしているわけでもないのに怯んでしまうこともあります。
 しかし、最近そのレッテルを貼られたほうが胸をはって反撃、貼られたレッテルを誇る動きすら出始めています。
 そのいくつかを紹介します。

 安保法制に反対する若者のグループ「SEALDs」(シールズ)や、沖縄・辺野古やヘイトスピーチの現場などを訪ね歩き、安倍晋三政権が進めた安保法制を「暴走」と正面から指弾した連載記事「時代の正体―権力はかくも暴走する」に対して「偏っている」との批判に晒された神奈川新聞は、昨年10月16日に石橋学論説委員が「ええ、偏っていますが、何か」と題する社説を発表しました。
 同委員は「…私とあなたは別人で、考えやスタンスが同じでない以上、私が書いた記事が偏って感じられても何ら不思議ではない、つまりすべての記事は誰かにとって偏っているということになる」と述べて、民主主義における多様性に触れた後、「それぞれが違っているからこそよいという価値観が保たれていなければならない」と説き、最後に「だから空気など読まない。忖度しない。おもねらない。孤立を恐れず、むしろ誇る。偏っているという批判に『ええ、偏っていますが、何か』と答える。そして、私が偏っていることが結果的に、あなたが誰かを偏っていると批判する権利を守ることになるんですよ」と言い添えている。

 石橋氏に倣ってひとこと。
 日本共産党に対しても「偏っている」との批判があります。確かにわが党は国民の側に偏り、絶対に大企業やアメリかに偏ることはありません。しかしその立場は回り回って最終的には大企業のためにもアメリカのためにもなるんですよといい添えておきたいと思います。

by takeshi_yamagen | 2016-10-30 17:16 | 建声元語 ―よもやま話―  

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