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佐川氏の「出世」に菅生事件を思う

 17.7.6
 佐川理財局長を国税庁長官に任命するとの発表には驚きました。 
 私は佐川さんとは一面識もありませんが、一般的にいって昇格昇進はおめでたいこと、万一お会いする機会があったなら「おめでとうございます」の一言も普通なら申し上げるところですが、今回はそうはいきません。森友問題の功労者として特別に出世させてもらったという疑いが拭えないからです。「資料を出せ出せ」と納税者に厳しく追及する国税庁のトップに「資料はないない」で名をあげた佐川理財局長をあてるというのはやはり腑に落ちないではありませんか。
 私はこの佐川さんの「出世」を聞いて1952年6月大分県直入郡菅生村(現在の大分県竹田市菅生)の駐在所を共産党員が爆破したとされた事件(菅生事件)を思い出しました。その後真犯人Aは共産党に潜入していた警察官であることがわかり、共産党に政治的打撃を与えるために警察みずから仕組んだ事件だったことが判明したのですが、その犯人Aはその後警察大学校校長、警察庁装備・人事課課長補佐などを歴任し、警視(地方の警察署長クラス)にまで昇進した後、1985年、警察大学校術科教養部長を最後に退官、その後も警察ファミリー企業に天下りするなど、ノンキャリア組警察官としては異例の出世を遂げたのです。
 権力を守るために危ない橋を渡った人間を厚遇するこの国の体制は65年経った今でも変わっていないのでしょうか。

by takeshi_yamagen | 2017-07-06 11:04 | 打倒!安倍政権  

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