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必ずやってくる破局的大噴火 やはり日本列島に原発はあってはならない

 17.12.15

 13日の伊方原発の運転差し止め決定を出した広島高裁判決では同原発から約130㌔離れた阿蘇カルデラ(熊本県)で約9万年前におこった巨大噴火(阿蘇4)の火砕流が同原発に到達した可能性が小さいとは評価できず、「原発の立地は不適」と判断し、さらに最大規模の噴火でなくても四国電力の火山灰などの想定は「過小」と指摘しました。

 それに対してY紙で学者のM氏が「破局的な噴火が起これば原発のうむに関係なく西日本は壊滅状況になる火山が林立する西日本そのような事態まで想定するのは論理の飛躍で原発も動かせない」とコメントを寄せています。

 M氏のいうように日本列島に壊滅的な影響を与える破局的噴火はそう頻繁に起こるものではないでしょう。ただしこの12万年で上記阿蘇4も含めて10回前後、人類が日本列島に居住して以降も2回九州で起こっています(2万9千年前の姶良カルデラ噴火、7,300年前の鬼界カルデラ噴火)。その間隔は単純計算すると1万年ほどなので、最後の鬼界カルデラ噴火から7,300年経っていることを考えると、次の破局的噴火がいつ起こっても極端な話明日起こってもおかしくないと指摘する研究者もいます。

 M氏も、時期はともかく破局的噴火が起こること、その時は西日本が壊滅状況になることは認めているのですから、やはり原発は動かせない、というよりも火山の林立する日本列島にそもそも原発はあってはならないと言えます。


by takeshi_yamagen | 2017-12-15 11:36  

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