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霧深い森から抜け出して、大阪市廃止に「反対」の審判を! ―大阪市住民投票の投票日にあたって―

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 深い霧に包まれ道に迷って二度と出られない森にいるような、一見解決不能の局面に直面しても、一つ一つの自身の抱く疑問をそれなりに解いていけば、答は意外に単純なものだったりするものです。
 大阪市廃止をめぐる住民投票期間の最終盤、4特別区に分割すれば、標準的な市民サービスを実施するための金額(標準財政需要)が218億不足するとの市財政局の見解を毎日新聞が報じたところ、すぐさま同局の局長は「あれは捏造でした」と記者会見させられました。市長側から強い圧力が加えられたことは間違いないでしょう。ただ私は財政論の専門家でもないので、さて実際この数字をどう見たらよいのか少し悩ましいなと思っていました。
 しかしこの大阪市廃止で現大阪市民の税金は府に収められ、その4分の1しか現大阪市域に降りてこないこと、維新の橋下氏が「大阪市民の税金を6割むしり取る」と言っていたことなどの「状況証拠」を注意深く見ていくならば、218億円という数字はともかく住民サービスが大幅に後退することはまず間違いないと確信するに至りました。
 また松井大阪市長が財政局長の管理者であるにもかかわらず、謝罪席に出てこず。「218億円はデマ」といいながら、今に到るまで正確な標準財政需要額を公表しないことから、市長は内心「218億円は正しい」と思っているかもしれない、あるいは少なくとも市民に言えない数字を引き出している、と考えてまず間違いないようです。
 維新が正確な事実・数字を述べず、私たちに対して「反対派はウソとデマを流している」と批判するのは、市民を再び霧深い森に放り込むようなものでフェアーな態度ではないと思います。

 さぁ、今日は131年続いた大阪市がなくなるのかどうかが決まる大事な決戦の日です。
大阪市民のみなさん、反対・賛成の双方の主張をまず読んでいただいて、どちらの言い分が説得力あるか、フェアーな闘いを繰り広げてきたかを審議していただいて、賢明な判断を下してくださるようよろしくお願いします(写真は大阪市存続を訴える宮本岳志元衆院議員と私 東淀川区内で)。
 

by takeshi_yamagen | 2020-11-01 05:04 | 維新退場!  

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