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民主主義をもてあそぶな! ―維新吉村知事・松井市長の記者会見を聞いて―

 20.11.10
 核兵器禁止条約発効に必要な50ヵ国批准達成(10月25日)、住民投票で大阪市廃止阻止(11月1日)、さらに米大統領選挙でトランプ大統領敗北確実…、わずか2週間のうちに重要な政治的勝利が続きました。率直に嬉しく思っています。
 ところで大阪府の吉村知事と大阪市の松井市長は大阪市廃止・特別区設置が住民投票で否決されたのを受けて、 府と市の広域行政を一元化する条例の制定を目指す考えを突如示しました。成長戦略・消防・水道といった約430事務、財源約2,000億円を中心に大阪府へ移管するとのこと。松井市長は「やはり24区は多すぎるし、一定規模に集約するほうが、区長の権限・裁量を拡大できる」とも。両氏とも住民投票の審判などまるでなかったかのようです。
 この見解に対しては「大阪市から府にどんどん仕事渡すって、大阪市いらんちゅーことになるやん」「市民に否定されたことやるんやったら『住民投票はなんやったんや』って話。(住民投票でかかった)100億円返してくれるか」など、強い批判の声が出ています。
民主主義をもてあそぶな! ―維新吉村知事・松井市長の記者会見を聞いて―_c0133503_07454074.jpg さらに私が驚いたのは「わずか1ポイント差で否決された都構想賛成派の意見も尊重すべき」という松井市長のいいぶん。今まで維新は「選ばれた私が民意」「日本には独裁が必要」(ともに橋下徹氏)と選挙で勝ったことを理由に反対意見を無視して強権的な政治をすすめてきました。それが今回、大阪市廃止反対派が勝利すると、一転して「負けた賛成派の意見を尊重すべき」というのはあまりにもむしがよすぎます。
 この都構想のような提案に対して、「なんでそういうことばかりに力を入れられるのかなと思いまして。いまはコロナですしね」との大阪市民の声をマスコミは伝えています。
 同感です(写真は池田市伏尾台 旧池田北高校の紅葉。記事とは関係ありません)。


by takeshi_yamagen | 2020-11-10 07:35 | 維新退場!  

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