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「誰が強制なくしてわが子をあやめるか!」

 07.10.11
「誰が強制なくしてわが子をあやめるか!」
「『こんなに大きくなったのに。生まれてこなければよかったね。ごめんね…』亡くなった人も生き残った人も、軍の(集団自決の)命令の前にみんなこの悲しみをいだいたのです」
 5日の参議院本会議の代表質問。日本共産党市田書記局長の沖縄戦での「集団自決」への軍の関与を否定する教科書検定の撤回に政府として責任を果たすようただす姿に私は涙が流れるのを禁じることができませんでした。
 同時に、その質問を聞きながら、私は5年前、中国東北部、旧「満州」を旅したときに知った話―日本の敗戦直後、日本軍はさっさと引き上げてしまい、置き去りにされた日本からの移住者たちが、逃避行の際、ソ連軍や中国人に見つからないように、泣き止まないわが子を川に沈めた話―を思い出していました。
 いずれも誤った国策で引き起こされた悲劇。ただし、その事実はほとんど伝わってきません。当然です。どこにわが子をあやめたことをすすんで人に話そうとする親がいるでしょうか。
 しかし、その深い悲しみと自責の念を乗り越えて、沖縄の人々は声をあげているのです。この沖縄の勇気から、「本土」の人間はなにを学ぶべきなのでしょうか、そしてなにをすべきなのでしょうか。それを考えるうえで、「うそを真実と言わないでください」「醜くても真実を知りたい。学びたい。そして伝えたい」という検定意見撤回を求める9・29沖縄県民大会での高校生の発言は大変重いと思います。

by takeshi_yamagen | 2007-10-11 12:52 | 山元のすべらない話  

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