人気ブログランキング |

三浦綾子『母』 決して電車で読まないでください 

 07.12.16
三浦綾子『母』 決して電車で読まないでください _c0133503_113842.jpg 同僚の藤原議員が15日付ブログで小林多喜二の『蟹工船』を紹介されていました。別に張り合うわけではありませんが(!?)、私は三浦綾子の『母』(角川文庫)をお勧めします。
 
 この小説は、多喜二の母の生涯を描いたものです。
 「ほれ!多喜二!もう一度立って見せねか!みんなのために、もう一度立って見せねか!」虐殺された息子の遺体に泣きすがる母。
 「わだしは小説を書くことが、あんなにおっかないことだとは思ってもみなかった。あの多喜二が小説書いて(警察に)殺されるなんて…」「秋田にいた時、駐在さんは貧乏人のわだしに飴ばくれたりして、可愛がってくれたもんだ。…警察は貧乏人の味方だと、心の底で思っていたのに…」純粋に社会の本質を見据えようとする母。
 「多喜二、苦しかったべな」「多喜二、わだしはお前を生んで、悪いことしたんだべか」自責の念に苦しむ母。
 「そうだなあ、多喜二の入っていた党だからなあ。貧乏人のことを考える党だからなあ…」晩年共産党の隊列に加わった母。
 一読、お勧めしますが、絶対に電車の中では読まないで下さい。私のようにぼろぼろ泣いてしまい、まわりの客に不審がられますから…。
by takeshi_yamagen | 2007-12-16 11:06 | 山元のすべらない話