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まず「博物館行き」にすべきものはなにか

 08.6.7
 不用になったものや、時代遅れになったことに対して「もう博物館行きや」という言葉が時々投げかけられます。社会教育の仕事に携わっていた人間としては、博物館自身が低く見られているようで、あまりいい気がしない言葉でした。
 しかし、よく考えて見ると、現代社会で実用的価値がなくなったものに歴史的な価値を与え、大切に後代まで保存し、展示するという本来の博物館の役割を評価してもらっているとも考えられます。
 さて、大阪府の橋下知事は弥生文化博物館やワッハ上方をはじめとした多くの社会教育施設や文化施設を廃止しようとしている一方で、「大阪ミュージアム(博物館)構想」を立ち上げるとのこと。私はそれを聞いて「悪い冗談だろう」と思いましたが、よく読むと、彼のいうミュージアムとは大阪の名所をライトアップする程度のもののようです。
 そんな金メッキを張ったような知事の博物館像こそ、まず博物館に送り込んでもらいたいものです。もしかしたら、それが怖いから知事は今ある博物館をつぶそうとしているのでしょうか。 

by takeshi_yamagen | 2008-06-07 17:02 | 博物館は楽し  

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