文化財センターの女性たちは、日本の考古学の誇りである

 09.3.23 
 文化軽視(というより敵視)の橋下行革の余波を受け、私の前の職場である(財)大阪府文化財センターの南部調査事務所(堺市堺区)が今月限りで閉鎖となります。
 同事務所は、15年にわたって弥生時代の大遺跡である池上曽根遺跡(和泉市・泉大津市)、古代製塩遺跡である小島北磯遺跡(岬町)、西日本最大の縄文墓地である向出遺跡(阪南市)、環濠都市堺など多くの遺跡の調査を手がけ、泉州地域の歴史解明に大きな成果をあげてきました。私も一時期配属されていただけに寂しさを禁じえません。 
 非常勤の女性職員は退職されたり、新たな事務所に異動されたりすることになります。
 寒風吹き刺す中、鼻をすすりながら現場をともにしたSさん、まさに芸術的なタッチで出土遺物の実測図を描いてくださったYさん、溜息が出るような美しいトレース図を完成させてくださったHさん、厳しい文章校正で職員を鍛えてくださったM村さん、写真整理でお世話になったM井さん、必要な資料を誰よりも早くそろえてくださったKさん、ムードメーカーのNさん、単調な作業にも嫌な顔一つせずに従事してくださったAさん、Oさん、Nさん、Wさん…、同事務所でご一緒した皆さんのお顔が次々に浮かんできます。
 泉州の歴史はセンターの女性に書き変えられたと言っても言い過ぎではありません。長い間本当にありがとうございました。私は、大和川・淀川の向こう側、はるか池田の地の新たな歴史を作るため、今後もがんばっていきます。
「パートの女性たちは、日本の考古学の誇りであるといっていい」(司馬遼太郎『街道をゆく38 オホーツク街道』1997)
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by takeshi_yamagen | 2009-03-23 12:57 | 出会い 一期一会