安倍首相は本当に立法府(国会)の長をめざしているのではないだろうか

 18.11.6

 各党代表質問が始まった1029日、安倍首相の側近である高市早苗議会運営委員長が「改革」と称した文書を一方的に配布公表。氏が示した国会「改革」案は、政府提出の法案審議を優先し、一般質疑を削減するなど、国会の行政監視機能を損なう内容です。

 日本共産党はじめ6野党・会派の国対委員長は「国会を政府の下請け機関にするものだ」と批判し、謝罪と撤退を求めることで一致。議運理事会で高市氏は「ご迷惑をおかけしました」と謝罪し、文書を撤回しました。

 国会(立法府)で公平公正な運営に努めるべき議会運営委員長が、国会冒頭いきなり政府(行政府)に忖度するような文書を出すこと自体、三権分立を御存知ないことを自ら認めているようなものです。

 やれやれと思っていたら、今度は安倍さん自身が「私は立法府(※)の長だ」と発言。ただの勉強不足と思いきや、今度で安倍首相の「立法府の長」発言が4回目と聞くに及んで、これは確信犯、本当に首相は立法(国会)を支配しようとしているのではないかと思い出してきました。

 そうなりゃまさに独裁。あぁ、怖い怖い。

 ※内閣総理大臣は行政府の長。立法府(国会)の長は両院議長。


[PR]

by takeshi_yamagen | 2018-11-06 18:17 | 打倒!安倍政権

十七条憲法がはたして民主主義の伝統を示すのか

 18.11.6

 自民党の稲田朋美氏が代表質問で「歴史を遡れば、聖徳太子(厩戸王)の『和を以て貴しとなす』という多数な意見の尊重と、徹底した議論による決定という民主主義の基本は、我が国古来の伝統であり…」と言ったのには心底驚きました。

 確かに厩戸王の十七条憲法では1条の「和をもって貴しとする」(仲よくしなさい)、17条の「それ事(こと)は独(ひと)り断(さだ)むべからず。必ず衆とともによろしく論(あげつら)うべし」(ものごとはひとりで判断してはいけない。かならずみんなで論議して判断しなさい)と民主主義「的」な文言がありますが、その一方3条では「詔(みことのり)を承()けては必ず謹(つつし)め」(天王の命令は必ず実行せよ)と記しています。

 要するにこの憲法は天皇中心の中央集権制国家をめざしていた厩戸王が豪族連合の中で専横を振るう蘇我氏を牽制する意図から記したというのが、ほぼ古代史学界の定説です。「いろいろ豪族同士で話し合ってもよいが、最後には天皇に従え」というわけです。少なくとも「多数な意見の尊重と、徹底した議論による決定」を十七条憲法から導き出すのには無理があります。


[PR]

by takeshi_yamagen | 2018-11-06 17:39 | 打倒!安倍政権