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カテゴリ:銀 幕 日 記( 20 )

山田洋次監督はずるい!つぎはぎしてもっぺん泣かすんやから ―「男はつらいよ お帰り寅さん」を見て②―

 20.1.22
 このように「男はつらいよ」シリーズを終始斜めから見てきたワタクシ、今回の「お帰り寅さん」についても、「寅亡き後の寅さん映画?変な映画を山田さん作りはったなぁ」ぐらいしか当初は思ってなかったのですが、これが新聞などの映画評を読むと意外に好評で、垣田千恵子元市議が親子3代で2回見に行ったという話を聞くにつけ、俄然「一度は見に行こう」と思い始め先日映画館に足を運びました。
 えっ、感想? 山田監督、ずるい―、そう、このひとことにつきます。25年にわたって映画館に多くの人に足を運ばせておいて、そのシリーズの「ええとこどり」して、泣かせる映画にしてまた足運ばせる…。もはやこの映画は、やれ大阪だやれ東京だといったレベルを超越した究極の人情話。「これまでの『男はつらいよ』シリーズ全48作はこの作品のために作られていた」と書かれた方がおられましたが、まさにその通りです。やっぱり山田監督、ずるすぎます。 
 若き日の満男(事実上本作の主人公 𠮷岡秀隆)に「人はなぜ生きるのか」と聞かれた寅さんが「生きててよかったと思う瞬間があるだろ。だから生きるんだよ」と答えるシーンがありましたが、彼は元恋人のいずみ(後藤久美子)との再会と別れにその意味をかみしめているのではないでしょうか。おっと、これ以上はネタばれ、映画館に足をお運びください。


by takeshi_yamagen | 2020-01-22 07:42 | 銀 幕 日 記

寅さんってボケ、ツッコミないよなぁ ―「男はつらいよ お帰り寅さん」を見て①―

 20.1.21寅さんってボケ、ツッコミないよなぁ ―「男はつらいよ お帰り寅さん」を見て①―_c0133503_06183374.jpg
 しみじみした思いに浸ることもありました。ほろっとくることもありました。嫌いではなかったです。でもなにか好きになりきれなかったのが「男はつらいよ」シリーズ。その理由が東京と大阪の笑いの違いにあることが、なんとなく分かってきたのは大学時代のことだったと思います。寅次郎のしでかすややこしい話にまわりの人間が戸惑ったり笑ったりあきれたりはするけど、誰一人ツッコミをいれないことに私は気づいたのです。大阪では必ずといってよいほど入る「よう、いうわ」「なにいうてんねん」「今日はこのへんにしといたれや」といった緩衝材的なフレーズがないから話がとことんまでいって、最後は寅がふてくされてとらやの2階にあがってしまう―、そんなシーンにいつも違和感を持ちながら「男はつらいよ」をなかば惰性で?見続けてきたというのが正直なところです。

by takeshi_yamagen | 2020-01-21 06:20 | 銀 幕 日 記

カメラを止めるな! 感動は止まりません

 19.3.19
カメラを止めるな! 感動は止まりません_c0133503_04074151.jpg 今話題の映画「カメラを止めるな!」、早くも8日にテレビ放送され、家人に録画してもらい、夜時間を見つけては少しずつ見てきました。
 前半は映画の「売り」にもなっているノーカット37分のゾンビ登場シーンが延々続くのですが、ようわからん間(ま)があったり、同じシーンが繰り返されたり、カメラが地面に転がり画面が動かなくなったりとなんとも滅茶苦茶かつ支離滅裂。後半で少しずつその理由が明らかにされていくのですが、家人を含めたまわりの感想は「まぁおもしろかった」というものの「知ってる俳優おらん」「とってつけたみたいな演技の人いた」「高校の同好会がつくったやつみたい」とあまり芳しいものではありませんでした。
 でも私にとっては、画面を通じて伝わってくる個性豊かすぎる役者さんたちの、知名度?演技力?言いたいやつに言わせておけ、高校同好会?それがどうした、おれたちはおもろい映画撮りたいだけ、文句あっか!と言わんばかりのエネルギーに圧倒されっぱなしの2時間でした。粗削りさ青臭さ満載の「青春映画」に久々に出会えた爽快感に私は浸っています(ゾンビ映画で爽快感というのもおかしな話ですが…)。
 ところで上田愼一郎監督が「不器用な人間たちが一生懸命やってる姿を描きたかった」と語っておられることを知り至極納得。この監督の思いこそ映画つくりのみならず日本社会全体に今求められていることではないだろうかとふと思ってしまいました。
 あまり書くと「ネタばれ」になるのでこのへんで…。
 


by takeshi_yamagen | 2019-03-19 04:10 | 銀 幕 日 記

ボヘミアン・ラプソディ、いとおかし

 19.1.16 

 七十・八十年代のロックを題材にしたボヘミアン某という映画とて、葛城ユキさんと思いきや、よくよく聞くとクイーンの映画とのこと、あぁ、あのクイーンか、と合点はいくものの、さしたるファンでもなかったので、ともすると、あの顔塗ったグループね、とついキッスと混同してしまうほど、四月、七月の選挙向けて忙しい頃なれば、まぁ見に行かんでもいいなと思いしところ、あれよあれよという間に人気に火が付き、わが党の大門美紀史参院議員は2回見たんやて、二十回見た猛者もいるらしい、との声が耳に入ってきて、御年七十六の市田忠義日本共産党中央委員会副委員長が、洋酒のロックは前から好きだったが音楽のロックも好きになった、とツイッターで囁くに及んで、これは見ておかねば選挙に向けての活動にも障害になる、と勝手な理屈をつけて、先日なんとか時間をとってみてきしがボヘミアン・ラプソディ。

 なるほどバンド仲間との軋轢や私生活の悲哀すべてが流れ込んだラストのコンサートは天地驚愕、圧巻至極、青春時代どこかで聞いた曲がほどよく散りばめられていていたのも心地よし、これ以上申せばネタバレになること恐れしに、映画館に足運んでいただきたく候(前回の樋口一葉先生に倣って「たけくらべ」調で書いてみました)。


by takeshi_yamagen | 2019-01-16 15:05 | 銀 幕 日 記

家族って、なんだろう ―「焼肉ドラゴン」を見て―

 18.6.28家族って、なんだろう ―「焼肉ドラゴン」を見て―_c0133503_8535580.jpg
 在日コリアンの一家を描いた映画焼肉ドラゴンを見てきました。以下そのあらすじです。
 時は高度経済成長の只中、万国博覧会に浮かれる1970年、舞台は関西のとある在日コリアの集落です。
 金龍吉(キム・サンホ)は、戦争で左腕を失い、四・三事件で故郷済州島を追われて来日、高英順(イ・ジョンウン)と出会いました。 夫婦は国有地を不法占拠して焼肉店「焼肉ドラゴン」を開業。 龍吉・英順には各々長女静花(真木よう子)・次女梨花(井上真央)、三女美花(桜庭ななみ)の連れ子がいてやがて、長男の時生(大江晋平)が生まれます。
 三人の娘たちと彼女らに思いを寄せる男たちとの結構ドロドロした恋愛話を軸に物語が進み、ことあるごとに彼らの「修羅場」が繰り返されるのですが、父龍吉はいつも娘たちをやさしく見守ります。そんな穏やかな龍吉ですが、「土地を返せ」と国有地の収容に訪れた役所の職員に土地は買ったものだと主張し、「戦争でなくした腕を帰せ」と怒りを爆発させるのです。
 植民地支配、第二次大戦、戦後の混乱、朝鮮戦争、南北対立、高度成長―、時代に翻弄される中、差別に耐え必死に家族の絆をつなぎ止めようとした金龍吉・高英順夫妻を待っていたのはあまりに辛い家族の別れでした(これ以上言うとネタばれ)。
 基調はやっぱり悲しくてしんどい映画なのですが、「人間って本音で生きていいんだ」と思わせてくれて、鑑賞後に羨望と爽快さすら感じられるいい映画でした。そう思えるのは俳優陣の演技力によるところが大きいと思うのですが、とりわけ金龍吉役キム・サンホと高英順役イ・ジョンウンの熱演はみごとでした。
 余談ながら、大阪空港の北端、箕面川と猪名川が合流するあたりの風景(私の小学校時代の遊びのテリトリー内です)が何度もスクリーンに映し出され、舞台が伊丹市N集落であることもすぐわかりました。その周辺に住む在日の子がクラスに一人くらいはいたので、彼らのファミリーヒストリーにも、やっぱりいろいろ思いを馳せてしまいましたね。ちなみに今も出自国籍こえてみんななかよしです。

 
by takeshi_yamagen | 2018-06-28 08:55 | 銀 幕 日 記

米粒を見る目が変わりました ―映画「ごはん」を見て― 

米粒を見る目が変わりました ―映画「ごはん」を見て― _c0133503_08411721.jpg

米粒を見る目が変わりました ―映画「ごはん」を見て― _c0133503_08414892.jpg
 18.5.31
 20日能勢のピースマーケットで上映された映画が「ごはん」。映画鑑賞は好きで毎年それなりの数の作品を大きな画面で見る私ですが、これほど直球勝負のタイトルにはあまりお目にかかったことがありません。「作中でどんな『たま』が飛んでくるんやろ」とちょっと期待しながら映画が始まるのを待ちました。
 東京で派遣社員として働くOLヒカリ(沙倉ゆうな)は、京都南部で農業を営む父親の急逝を機に帰省。「やる人がいない」と任された水田経営も、父とあまり折り合いがよくなかったことも微妙に影響してあまり気乗りしませんでした。そんな彼女が何度も失敗を繰り返しつつも、米つくりの難しさ、地域の農家の協力のありがたさに触れる中で、農業に従事する決意を固めていく―、というのがざっくりしたあらすじ。最後の決め球は「農業を守ろう」と直球ですが、「刃物の扱いは任せろ」とつぶやく福本清三さん登場の変化球、コンバイン暴走の暴投球と多彩な「球種」が楽しめる映画です。
 市街化が進んだとはいえ、池田にもそれなりに水田がありますが、農家のみなさんの苦労に特別心馳せるわけでもなく、ただ漫然と稲の生長を見ていたことをいたく反省、日々いただくお米の一粒々々が愛おしくなる―、そんな暖かい思いに浸らせていただける映画です。
 ところで会場に来ておられた主演の沙倉ゆうなさんと一緒に写真を撮っていただきました。この映画が評判になって今では「日本一コンバインの似合う女優」と呼ばれるようになったとのことです(18/4/8付当ブログ参照)。


by takeshi_yamagen | 2018-05-31 08:44 | 銀 幕 日 記

若き二人の革命家が銀幕から迫ってきます ―「マルクス・エンゲルス」を見て―

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 先週末以来、映画2本、能2本、狂言1本観賞となんとも文化的な時間を過ごしてまいりました。
 まず17日に見た映画が「マルクス・エンゲルス」。名前通りマルクスとエンゲルスの若き日の友情を描いた作品です。
 反動的な政権に追われヨーロッパ各地を転々と移動しながら、連日ランプ灯るテーブルの上で論議を重ねて、煙草の煙の充満する集会で労働者、活動家に訴える中で、抽象的で観念的な主張を次々に反駁し、1848年共産主義者同盟の創立と「共産党宣言」の採択に二人が成功するまでを描いています。
 150年前のヨーロッパの出来事が、そして今まで冊子の中や数葉の白黒写真上の人間であったマルクスとエンゲルスが生き生きと画面から浮かび上がってきます。
 ところで映画の前半で「損害でたら給料から天引きだ!」と、まくし立てるマンチェスターの紡績工場の経営者であるエンゲルスの父親と「長時間労働で居眠りして指を切断したんだぞ」と訴える労働者の対決するシーンは、クリスマスでケーキが売れ残ると自己責任の名のもとにバイトに買い取らせ、長時間過密労働で労働者の心と体を壊して退職や過労死に追いやる現代日本と重なります。時あたかも国会では労働時間の縛りすらなくしましまう高度プロフェッショナル制度の可決を自公政権は狙う緊迫した情勢が続いています。
 19世紀の英マンチェスターの話は決して古い過去の話ではないのです。



by takeshi_yamagen | 2018-05-20 19:53 | 銀 幕 日 記

「明日へ ―戦争は罪悪である―」が完成しました! 池田は12月9日上映です!

 17.7.24「明日へ ―戦争は罪悪である―」が完成しました! 池田は12月9日上映です!_c0133503_1258534.jpg
 箕面高校時代の同級生土屋保文君が脚本を担当する映画「明日へ ―戦争は罪悪である―」が完成! 各地で上映されることとなりました(本年2/2付ブログ参照)。
 とり急ぎ近畿の上映予定を紹介します。箕面は11月10日、池田は12月9日です。みなさま、お誘い合わせのうえお越しください。

日時 8月20日(日)  ① 14:00~
会場 栂文化大ホール(泉北ニュータウン、栂美木多駅前)
前売り券 大人1200円 当日券 大人1500円
製作協力券でも鑑賞できます

日時 9月2日(土)  ① 10:00~  ② 13:00~
会場 安曇川公民館大ホール(滋賀県・安曇川町 JR安曇川駅)
製作協力券でも鑑賞できます

『完成披露有料試写会』
日時 9月22日(金)  *上映時間未定
場所 ドーンセンター大ホール (京阪 天満橋)
主催 劇映画「明日へ」上映実行委員会  080-8341-1188一芝
前売り券 大人¥1200  当日券 大人¥1500
製作協力券でも鑑賞できます

日時 11月10日(金) 10:00~21:00 3~4回上映予定
会場 高槻市生涯学習センター大ホール
主催 上映実行委員会
前売り券 大人¥1200  当日券 大人¥1500
製作協力券でも鑑賞できます

日時 11月10日(金) ① 13:00~ ② 16:00~ ③ 19:00~
会場 箕面市立メイプルホール 大ホール
主催 ピースフェスタ実行委員会
前売り券 大人¥1200  当日券 大人¥1500
製作協力券でも鑑賞できます

日時 12月9日(土)  *上映時間未定 詳細が決まれば当ブログでもお知らせします。
会場 池田文化会館アゼリア小ホール
主催 池田・箕面上映実行委員会
前売り券 大人¥1200  当日券 大人¥1500
製作協力券でも鑑賞できます
by takeshi_yamagen | 2017-07-24 12:54 | 銀 幕 日 記

権力はこうやって国民の良心を蝕んでいくのか ―アンジェイ・ワイダ「残像」をみて―

 17.7.6権力はこうやって国民の良心を蝕んでいくのか ―アンジェイ・ワイダ「残像」をみて―_c0133503_1827137.jpg
 先日ポーランド社会の矛盾を鋭くえぐってきた巨匠アンジェイ・ワイダ監督(1926~2016)の遺作「残像」を見てきました。スターリン影響下にある1950年代初頭のポーランドで芸術家の良心を守りぬいた実在の画家ストゥシェミンスキの晩年を描いた作品です。大きく盛り上がるシーンなどは意図的に排しながら、芸術家協会除名、食料券の給付停止等々、彼が追い詰められていく過程を淡々とかつ丁寧に描くことによって、ワイダ監督は権力の陰湿さ、不気味さを浮かび上がらせたかったのではないでしょうか。当時のポーランド社会の息遣いが聞こえてくるようでした。
 アンジェイ・ワイダという名前はもちろん知っていたのですが、その作品を見る機会に今まで恵まれず、遺作でやっと接点を持つことができた形です。
 ところで自らに従わないもの、裏切ったものは切り捨て徹底的に圧力を加える―、どこかの国の首相と官房長官が思い出されますね。
by takeshi_yamagen | 2017-07-06 18:33 | 銀 幕 日 記

銀 幕 三 作 

 16.12.19銀 幕 三 作 _c0133503_15314950.jpg
 特別な理由はないのですが、珍しくこの秋から冬にかけて仕事の合間を縫って3本の劇場映画を見ました。「シンゴジラ」、「君の名は。」、「この世界の片隅に」です。アニメ映画を二つ見たわけですが、アニメを劇場で見るのは息子のつきそいでいった「ドラえもん」を除くと1972年公開の「パンダコパンダ」以来です。
 各作品、若干の感想。
 <シンゴジラ>疑問…なぜこの時期につくったのか。推測…「こんなに俺たちはお人好しじゃないぜ」と官僚たちがにやついているだろうこと。確信…作中の二人の総理大臣と安倍首相を絶対重ねてはいけないこと。まぁ、見た人だれもが論評したくなるというのは分かりました。
 <君の名は。>いわゆる時空超越映画。美しくて面白かったけど、後半のテンポが早すぎてついて行くのがやっとって感じでした。
 <この世界の片隅に>
 おっとりした年若い女性すずさん。彼女の生活を戦争が飲み込んでいく過程を淡々と描いています。戦争を直接体験した世代、私たちの世代、さらに若い世代…、世代間で受け止めが違うだろうなというのが率直な感想。上映後泣いていたのは若い人が中心だったように思います。
 
 
by takeshi_yamagen | 2016-12-19 15:32 | 銀 幕 日 記

日本共産党 大阪・池田市会議員  山元たけしの日々の活動を綴ります


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