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一遍といっぺん鎌倉時代に旅しませんか ―京都で一遍上人に会ってきました③―

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 これだけ正確で臨場感あふれる作品を描けた背景には上人の旅に好奇心のかたまりみたいな記録者が同行しており、その記録を円伊たち絵師集団に詳細に報告していた事実があったと私は推測します。絵詞の作成を命じた宗門側は「うちの開祖はこんなに偉い」といったバイブル的な作品を要求したのでしょうが、でき上がったのはさながら体験ルポ付ガイドブックだったわけでさぞかし命じた側も驚いたことでしょう。オルガナイザー(組織者)としては大失格だけれども、ルポライター(記録者)としては極めて優秀な面々からなる制作者集団のおかげで、私たちは700年前の先祖の生活を垣間見られたわけで、彼らに感謝しなければなりません。まぁ1970年の大阪万博で「人類の進歩と調和」という前向きテーマを与えられながら、苦渋に満ちた表情を入れた塔を作ってしまった岡本太郎みたいな人が鎌倉時代にもいたということですわ。
 とにかく一遍さん最高!ぜひいっぺん足をお運びください(6月9日まで。月曜休館)。




by takeshi_yamagen | 2019-05-24 10:57 | 博物館は楽し

「一遍を探せ!」 ―京都で一遍上人に会ってきました②―

 19.5.24 
c0133503_10535571.jpgc0133503_10542085.jpg さらに驚いたのは「一遍聖絵」と言いながら上人をことさらに特別視した痕跡が全くと言ってよいほど認められないこと。大勢の僧たちと踊り念仏をしている場面では彼がどこにいるのかさえよくわかりません。まさにウォーリーならぬ「一遍を探せ」状態なのです。
 そして極めつけはその臨終の場面。多くの人が上人を取り囲み、前方の人こそ体を乗り出して涙しているのですが、後方の人たちは勝手におしゃべりしたり、おそらく販売用と思われる笠を高く積み上げたり、鼻をつまんでみたりと好き勝手しています。よく見るとスリらしきずるがしそうな男の顔すらあるではないですか。要は単なる野次馬集団まで事細かに描かれているということです。

by takeshi_yamagen | 2019-05-24 10:54 | 博物館は楽し

寺社に集う貧者たち ―京都で一遍上人に会ってきました①― 

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 22日京都国立博物館の「国宝一遍聖絵と時宗の名宝」展に行ってきました。目的はズバリ時宗の開祖一遍上人の生涯を死後10年目にあたる1299年に絵師円伊が描いた国宝の「一遍聖絵」です(「一遍上人絵伝」として教科書に載っていたことを覚えておられる方も多いと思います)。
 この絵巻では北は岩手県から南は鹿児島県にいたる、生誕地(愛媛)や遊行地など上人ゆかりの地が登場するのですが、各地の情景が実に精緻かつ正確にしかも旅情あふれるタッチで描かれていることにまずびっくり。たとえば寺社の周辺にたむろする貧者たちの雨除け一つを見ても、掘立小屋(信濃国伴野市)、蓆を片掛けしたもの(相模国片瀬)、車の付いた可動式のもの(四天王寺)など、おそらく実際に見たまま描き分けています。よく見ると死期が迫りすでにカラスに狙われ始めている痩躯の男や顔を白頭巾で隠したハンセン病患者と思しき人も見えます。

by takeshi_yamagen | 2019-05-24 10:52 | 博物館は楽し

よりよい池田のまちづくりでは力あわせましょう ―新市長に予算要望― 

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 19.5.23
 21日4月の統一地方選挙で市長が変わったため改めて19年度の予算要望を新市長に提出し懇談しました。新市長は維新公認。その維新に関してはこの間丸山穂高衆院議員の「戦争しかどうしようもない発言」発言や長谷川豊参院比例予定候補の「被差別部落犯罪集団」など平和と人権を守るうえで看過できない発言などが続いており、私もこの党に特別な思いを持たざるを得ませんでした。
 しかし、その一方で市議時代を含めた冨田市長の発言や公約を見るとわが党の公約と重なることがあることも注目してきました。子どもの医療費助成の18歳までの拡大、35人学級の拡大、がん検診受診料のさらなる引下げなどです。
 私は市長との懇談で「維新の市長だということで特別視せず、市民の福祉の増進につながる施策には大いに協力します。おおいに前向きの論戦を交わしていきましょう」と訴えました。また市長のお祖父さんが広島の被爆者で核兵器廃絶にも強い関心をもっておられたのは心強く思った限りです。


by takeshi_yamagen | 2019-05-23 13:29

議員は質問が命ですよ! ―5月議会より②― 

 19.5.21
 5月議会では2件の市長提案議案も審議され、私はその一つ市税条例の改正について質問しました。
 同改正は所謂「ふるさと納税」について、寄附金への返礼品が各地で高価なものとなるなど、本来の趣旨とかけ離れた事態となっていることに伴うものです。私はその詳細を聞いたのち、同制度が導入された2018年3月議会の質疑も踏まえて「『池田市は福祉が充実していて市民に優しかった。本当にお世話になった』と言ってくださる方を増やしてこそ『池田市に寄附しよう』となる。返礼品の内容にだけ頼ることはないように」と指摘しました(08/3/25付当ブログ参照)。
 ところで新人議員5人のうち質問したのは1人だけというのはいただけません。新人議員のみなさん、議員は質問が命ですよ!

by takeshi_yamagen | 2019-05-21 23:25

4年ぶりの議会、11年ぶりのできごとが! ―5月議会より①― 

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 昨日5月議会が開かれ、新しい池田市議会の構成が決定しました。議長は渡邊千芳(青風会)、副議長は荒木眞澄(公明党)を選出、私は総務、藤原美知子議員は厚生、小林吉三議員は文教病院の各常任委員会に所属することになりました。なお私は市議会だより特別委員会委員長に選出されました。
 ところで共産党の議席は3なのですが、副議長選挙では私に5票入りました。議会役職選挙で他会派からわが党議員に支持が寄せられたのは2008年の議長選挙以来のこと。期待の高まりを感じました(08/5/21付当ブログ参照)。


by takeshi_yamagen | 2019-05-21 23:24

いよいよ明日は5月議会、久々の議場入りを前に緊張しています

 19.5.19
 明日(20日)返り咲き後初の議会が始まります。5月議会はいわゆる「役職議会」で、議長・副議長・監査委員、そして四つの常任委員会の所属議員などの選出が主な仕事です。あと若干の市長提出議案(ふるさと納税とプレミアム商品券に関するもの)があります。どうやらそこで返り咲き後初めての質問に立てそうです。
 なお議会開催に先立って市議会の七つの会派が確定しました。
 青 風 会(民主党系など 5人)代表;山田正志
 自民同友会(自民系 4人)代表;小林義則
 日本共産党(3人)代表;山元 建
 公 明 党(3人)代表;多田隆一
 新生クラブ(旧民社系 3人)代表;前田 敏
 大阪維新の会(2人)代表;石田隆史
 無所属の会(2人)代表;安黒善雄
 ※2人以上の会派が各派代表者会議に、3人以上の会派が議会運営委員会に出席できます。






by takeshi_yamagen | 2019-05-19 07:28

公認議員が悪いことしても責任をとらないのが維新という政党です

 19.5.18
 丸山議員の「戦争しかない」発言の怖いところは、憲法に自衛隊が反するかどうかなど関係なく、「あぁ、戦争という選択肢もあるんだ」と国民がなんとなく思ってしまうこと。そもそもその「印象操作」を彼は意図的に狙っていたのかもしれません。
 さて大阪維新の松井代表は当初庇う態度を見せましたが、世論に抗しきれないと見るや彼を除名、辞職勧告決議案を各党に呼びかけたとのこと。一見迅速で適切な措置のように見えますが、そこが維新の狡猾なところ。本来なら彼の党の首を切る前に議員辞職させるのが公党の公認責任というものではないでしょうか。実は池田でも維新公認で市議選に当選した羽田議員が自らの経営する整骨院で保険金を不正受給して逮捕起訴された際も維新は議員辞職させる前に離党させてしまったのです。自分たちの公認した議員がなにか悪いことをしても自分たちで辞めさせはしないというのがどうやら維新という政党の.ポリシーのようですね。
 そうこう言っているうちに、維新の大阪市議会議員が今度は公職選挙法違反で逮捕されたとの報が入ってきました。今度も党の首は切るけど議席はそのままとなるのでしょうか。

by takeshi_yamagen | 2019-05-18 07:07 | 維新退場!

丸山穂高衆院議員は即刻議員辞職せよ!

 19.5.16
 維新(当時)の丸山穂高衆院議員は11日ビザなし交流団が現地を訪問した際、元島民である団長とのやり取りのなかで、「戦争でこの島を取り返すことに賛成ですか、反対ですか」と迫り「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」と否定しても、「でも取り返せないですよね」と畳みかけ、「戦争しないとどうしようもなくないですか」と続けました。
 これを受けて与野党から議員辞職職勧告の動きが出ていることに対しても「このままではこの国の言論の自由が危ぶまれる」と開き直っているとのこと。しかしその言い分は通りません。憲法99条で憲法遵守を義務付けられた国会議員は戦争放棄をうたった憲法(9条)を真っ向から否定する発言は許されないのです。
 私は思っています。
 彼は「二十四の瞳」や「蛍の墓」などの反戦映画をみたことがなかったのだろうかと。「はだしのゲン」を読んだことがなかったのだろうかと。そして広島や長崎の原爆資料館を訪れたことがなかったのだろうかと。
 それらに描かれ、展示されているひもじくて亡くなった友人や兄弟、目の前で焼け死んだ弟や父、そして炭の塊になった焼死体の写真に思いを寄せ心動かされ涙することがなかったのでしょうか。たとえそれらに接してもそれらは遠い昔の自分とは関係ないことと割り切り、戦争ゲームに興じてきたのでしょうか。私は丸山氏の一連の発言に怒りとともに、言いようのない虚しさを感じています。
 ところで維新の松井代表は「言論の自由なんで、どこでどういう場で、どう発言するのかは…」と当初丸山氏を擁護。これぞ維新スピリット!許されません。


by takeshi_yamagen | 2019-05-16 08:28 | 維新退場!

もっと早く読むべきだった! ―柳田邦男「蝸牛考」を読んで― 

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 みなさん、庭先などにいるちょっと大きめの丸い陸棲の巻貝(漢語で蝸牛)のことをなんと呼ばれるでしょうか。近畿にお住いの方なら童謡にあるようにデンデンムシかカタツムリが普通ではないでしょうか。
 この陸棲の貝の呼称について学問的に解明したのが柳田邦男「蝸牛考(かぎゅうこう)」。この本は文化の中心地(京都)から新しい語ができて広まるにつれて古い語が周辺部にのみ残存するようになることを、蝸牛を通じて実証した本です。同書によるとツブリ、カタツムリ、マイマイ、デデムシ(デンデンムシ)の順で登場して拡散していったとのこと。実はこの結論は民俗学の概説書などを読んで知っていたので「原典を読まんでええか」と思ってわが家の本棚にずっと「積ん読」していたのですが、これが大きな間違いだったことを、連休に読み終えて思い知りました。
 言葉の拡散の順序は概ね上記のとおりなのですが、各々の語の由来、そして各地にたくさんあるそれらの変形した語(デンデコナイ)、合体した語(マイマイツブリなど)、中には一見出自不明語などを、柳田先生がその深い語彙の森を切りわけて次々解明していく過程のくだりが面白くて爽快そのもの。また新しい語を拡散する推進力が子どもたちの創造力にあるとの指摘には微笑ましさを感じました。
 なおツブリが拡散する前に蝸牛はナメクジと呼ばれていたとのこと。そう、今のナメクジと区別されていなかったのです。これも目からウロコ(ちなみにウロコも当初コケと呼ばれていたとのことです)。ただ同類とはいえ見た目がかなり違う両者が同一呼称であったのは少し理解に苦しみます。はるか昔、ナメクジもカタツムリも食用に供されていた名残りかと、私は思うのですがいかがでしょうか。




by takeshi_yamagen | 2019-05-14 22:44 | 積ん読・乱読・熟読日記

日本共産党 大阪・池田市会議員  山元たけしの日々の活動を綴ります


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